既に亡くなって廃業してしまっている「金四郎」の毛引きの在庫を２つ発見したので、即購入しました。その卸業者さんの話では、これが本当に最後の２つらしいです。一つは弟子の林さん用に、そしてもう一つは次の弟子用にです(私は既に２挺所有しているので）。
金四郎毛引き
　最近は優秀な道具業者さんの廃業が多く、我々も困っています。職人さんの高齢化と後継者がいないことが理由らしいです。
　道具の質が落ちると、技術も落ちてしまうのは簡単に想像できることです。この先どうなってしまうのでしょうか？不安です。手に入れられる物は、今のうちに手に入れておかなければ・・。
　高度な技術を学ぶ（修行する）と言うことは、「良い道具を揃える」という事でもあるのです。すなわち、「高度な技術の習得」には、お金がかかるのです。
　弦楽器も同じです。良い道具（楽器や弓）は、手に入る内に無理をしてでも購入しておいた方が、後々得ですよ。もちろん、「きちんとした技術のある店(工房）で購入する」ことが大前提です（修理・調整の技術力のない店で、まともな楽器があるわけがないのです）。
　必ず、「あの時、思い切って買っておいて良かった！」と思っていただけることでしょう。

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