最近は林さんの道具を揃えるために、いくつかの馴染みの道具屋を久しぶりに訪ねたのですが、行く度に本格的な道具類が少なくなっています。今日行ったところには「鍛冶屋が高齢化しているので、必要な刃物は早めにご用命ください」みたいな張り紙が貼られていました。もう一件の店では「○○○さんも廃業したし、△△△さんも廃業したし・・」と寂しい話ばかり。
その反対に店先で目に付くのは、替え刃式の刃物ばかり。情けないというか・・、この先日本の職人技はどうなってしまうのか。
ちなみに「技術のある鍛冶屋さん」とは、刃物自体が良いだけなく、様々な特殊な道具をオーダーメイドで作ってくれる職人さんなのです。従って、その特殊な形の道具がなくなってしまうと、我々の仕事のレベルも下がってしまうのです。私の道具は揃っているのでほとんど問題ないのですが、これからの若い人用にはどうしたらよいのか・・・。今現在、その手の鍛冶屋さんが全くなくなってしまったわけではないのですが。