以前、「ビデオテープはDVDにバックアップしてはいけませんよ」という記事を書きました。AVマニアでない多くの方は、DVDが高画質だと思われているのですが、DVDってすごく低画質だからです。
その理由は、画質と音声の圧縮ビットレートにかなりの制限があるからです。DVDのディスクの容量は約4.5GBしかありません。そのために、ビデオテープをバックアップしようとする画質や音質をギリギリまで圧縮して(例えば5~6Mbpsとか)、すなわち低画質の状態で収録するしかありません。
多くの方は「ビデオテープって元々低画質なのだから、デジタルのDVDにするのだったらそれで十分では?」と思われるでしょうが、ビデオテープの画質って、MPEG圧縮されていないので、今改めて見直しても、意外なほど凄く高画質なのです。だから、DVDの画質にバックアップするのは勿体ないのです。
また逆の事も言えて、仮に、昔ホームビデオカメラで撮影したビデオテープの画質がザラザラで、あまり良い状態ではなかったとします。そのザラザラをDVDの低画質圧縮処理してしまうと、輪をかけてとても酷いことになってしまうのです。モザイク状になってしまうのです。
その点、BDの場合には容量が25GBとか、二層タイプの場合には50GBもありますので、DVDとくらべて相当余裕があるのです。ちなみにDVDにも二層タイプの約8GBのものも存在するのですが、普及していないのでディスクが割高で現実的ではありません。
さて具体的に、どうやってビデオテープをBDに焼くのかというと、幾つかの方法が存在しますが、一番簡単確実な方法はBDレコーダー(注)にビデオデッキを繋いで、直接BDを焼いてしまう方法です。この時、できることならばディスクには二層タイプのBD DL(50GB)を使ってください。そして画質は「最高」に設定してください。通常はこれで完璧です!「最高画質」でBDに焼けば、普通の人にはオリジナルのビデオテープと遜色ない画質のバックアップが可能になることでしょう。
できることならば、ビデオテープデッキとBDレコーダーの間に画像安定装置を挟むと、より綺麗に(または同期が安定して)録画することができます。
注:最近のBDレコーダーの中には、外部入力端子(S映像、黄色、赤色、白色の端子)が付いていないものもありますので、注意してください。
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