ほんとうに時々ですが、私は演奏会や発表会のビデオ撮影のお手伝いをすることがあるのですが、未だに「DVDでお願いします」という要望が多いのです。

 DVD版を希望するそういう人達の理由として、「BDプレーヤーを持っていない」とか「パソコンで見たい」とか色々な理由はあるのですが、「どうせオケの演奏で自分(または子ども)は小さくしか映っていないから、画質はどうでも良いのです」みたいな事を言う人もいるのです。

 とんでもないです。小さくしか映っていないからこそ、BD版なのです!

 以前、私の娘の高校のオケの演奏会で私がビデオ撮影をお手伝いしたときに、私は半年前から父母関係者に「DVD版も作りはしますが、BD版をだまされたと思って購入してください」と説得したのです。

 そして演奏会が終わって、私がBDやDVDを配布し終わって、ある生徒のお母さんから感謝の言葉を頂きました。その生徒さんはとても上手な方で、小さいときから他のオケでも活動している方だったのです。そのお母さんが「弦まで見えるので驚きました!小さくても演奏がきちんと見えるのでBDにして良かったです。今まで買ってきたDVDって、いったい何だったのでしょうか?」というような内容でした。

 その通りです!多くの方は、「低クオリティ」に対して、「私はそれで十分なのだ」と、自己肯定をするものなのです。しかし、「上」って全く違った価値観をもたらしてくれます。これは楽器や弓に関しても全く同じなのですが、今回は何も楽器や弓の様に高価な商品の話はしていません。だまされたと思って、「BD版」を注文してください。あなた(またはお子さん)の演奏が、後に、記録としての価値がまるで違ってきますから。

 逆の事も言えて、いまだにDVDしか作っていないようなビデオ業者は、別の業者と替えるべきです。

補足:BD版は、音も高音質に収録することもできます。音楽物の映像は、音が命ですからBDのメリットは大きいのです。

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