よく、SNSで自分自身の楽器関連の情報をバカみたいにアップしている人がいます。「今回は***弦を試してみた」とか、「***松脂の特徴は」とか、「***楽器店にて、スペシャル調整を」とか‥。素人がよくもまあ知ったかぶりをしてペラペラペラと、バカじゃ無いかと思います。

 もちろん、個人が何を書こうが自由ではあります。そこは否定はしません。

 しかし残念な事ながら、現在のSNSって、プッシュ式の情報システムなのです。すなわち、その情報の内容にかかわらず、情報が届けられてしまうのです(特にフレンドが義理で”いいね”をしただけで)。そしてさらに酷い事に、程度の低い内容の記事を書いている人ほど、たくさん書いているという悪循環です。
 蛇足になりますが、私が流行に反してホームページやブログに拘っているというのもそこにあります。ホームページやブログは、SNSと違ってプッシュ式の情報ではないので、私の記事を読みたくない人に、無理に情報を届けない事にあります。意図的にアクセスして、はじめて表示される仕組みだからです。

 話を戻しますが、先日にも、お客様でそういう「能書き情報」に影響されて、ちょっとおかしい方向に行きかけている若い方がいらしたので、注意をしました(実際、自分で変な楽器を買ってしまったり、自分で楽器をいじってしまったりしていました)。

 何度でも言いますが、ネット上にまともな情報は絶対にありません。というより、得られません。詳しい事はここでは書きませんが、原理的にそうなのです。

 だから、ネット上の情報をまともに参考にするなど絶対にいけません。本質は、きちんとした技術者(または楽器店)に通って、「脚で」、「お金をかけて」得るものなのです。

 弦楽器界だけに限らず、こんな偽善的で薄っぺらなネット社会は、人を、または本当の意味での社会を(または国を)ダメにしてしまいます。危険です。
 こういった危険性を、自分自身もネットで行っていると言う事にも、矛盾を感じています。ただ、言い訳をさせていただけるのなら、私の本質は「工房でのみ」しか出していません。私の本当の技術、考え方を欲しければ、こんなネット上の情報なんか読んでいないで、「礼をもって」工房にいらしてください(得になる情報だけつまみ食いしようとする人は大嫌いです)。私も全身全霊かたむけて、対応致しますから。

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