毎年この時期になると豪雪地帯で雪かきに苦労している人たちの映像が流れます。とくに近年、高齢化によって深刻化しています。
我々豪雪地帯に住んでいない人間にとっても、人ごとではありません。なぜなら、日本のどこかの深刻な話しは、いつか必ず自分にも影響してくるからです。
さて、あくまでも素人考えの話ではありますが、「雪」を「お金」に置き換えて考えてみると、「豪雪地帯」=「ざっくざっく、ただでお金が降ってくる地域」とも言えるわけです。すなわち、雪という物をいかにお金に換えるかという話しです。
「雪国」としての観光資源としての努力はとっくにしている事でしょうから、もっと直接的な考察です。すなわち、「雪」をいかに「資源」とするかです。
素人の私が考えつく事ですから、もうとっくに研究している人はいるでしょうが、「雪」の特徴は「保存が利く」と言う事と「エネルギー密度が意外と高い?(製氷からの安直な逆算ではありますが)」ということです。これを積極活用しない手はありません。
一番簡単な方法は、冬場に谷の集雪所(雪ダムみたいな感じ)に雪を大量に集めておいて、夏にそこから冷水をつくり出す方法です。その冷水はもちろん直接的に冷房にも使えるだけでなく、精密機器の冷却や、発電自体にも活用できる事でしょう。そうする事でIT企業の誘致にも有効かもしれません。
日本全国に大規模パイプラインみたいに「冷水」を供給できるようになれば、さらに「雪」=「お金」として見えるようになるのではないでしょうか? これから温暖化が進むと、夏場の冷却電気使用問題はより深刻化するはずです。今のうちに国策として考えなければならないと思います。
理想は、豪雪地帯に住むお年寄りが「うちの雪を泥棒に盗られた!」と、ニュースでインタビューされている光景です。
関連記事:
- 日本は国策として、もっと水素自動車(技術)に力を入れるべき
- 水素FCV車の新型「MIRAI」は、水素発電機として考えると激安
- 電気自動車は現実的ではないので、国策として燃料電池の普及を急ぐべき
- 防犯対策するためには、空き巣(泥棒)側の気持ちになって考える ~ 本物はその反対
- 「楽器シリーズ第1集」切手について考える