この仕事をしていて一番難しいのは、技術的追求はもちろんなのですが、それ以上に意識的な向上心を持ち続ける事の方がはるかに難しいです。
若いときに持っていた好奇心、向上心って、歳をとるごとに薄れたり、場合によっては諦めてしまったり、妥協してしまったり、または無意識のうちにカッコいい言い訳の言葉とすり替えてしまったりしがちです。ある意味、それは普通のことで、それを「成長」ともいうのかもしれません。
しかし、どこまで妥協せずに意地(自分の若いときの気持ち)を張れるのか、その努力をしているのか、毎日自分自身との戦いでもあるのです。
私が「これを自分で言うようになったら、もう危ないな」と思っている言葉は、「それをやって何になる?」です。うっかり言いそうになる自分自身もいて、ちょっと怖いのです。
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