現在、昨年私が販売したカントゥーシャ作のチェロが調整にやって来ています。
カントゥーシャの弟子の私でさえ、カントゥーシャ作のチェロに触れる機会は、ヴァイオリンやヴィオラと比べたら格段に少ないのです。まして、日本での経験となると０に近いくらい少ないです。
久しぶりにカントゥーシャ作のチェロを見たり、弾いたりしてみると、「凄い！」としか言いようがありません。製作精度の高さは当然の事として、その音の凄いこと。
「ストレス・フリー」と例えたらよいでしょうか、とにかく自然なのです。発音が素直なのです。これはカントゥーシャのヴァイオリンやヴィオラにも共通して言えるのですが、チェロも全く同じです。もちろん、こもっている音ではありません。きちんと角が立っているのに、スムーズなのです。
カントゥーシャのご家族に無理を言って譲ってもらって、苦労して輸入した甲斐があったというものです。
