和風総本家という職人ものの番組の中で、伊勢半本店という所が作っている紅花の口紅が紹介されていました。
この口紅、黄金虫色のような、不思議な緑っぽい色をしたお猪口なのです。何が口紅なのかというと、この緑の部分に、水を付けた筆をかざすと、あら不思議!鮮やかな紅色に変わります。
これが100%天然の紅花だけから抽出された赤色らしいのです。その紅色の色の深さと鮮やかさが素晴らしいのです! このお猪口1つの色を作るのに、紅花がなんと1,000個も必要だとか。伝統的な技術って、単にノスタルジーを感じさせるだけでなく、実際の性能としても凄さを感じさせます。
しかし、損得抜きで品質や技術をとことん追求する、こんな事が出来る職人さんも、もうほとんどいないそうです(2人だけ?)。効率とか利益率とかを追い求めている現代では、なかなか生きていけないのです。残念です。
補足になりますが、現在この口紅はとても売れていて在庫薄のために(生産数自体が少ないらしいのです)、直接店舗でしか買えないそうです。