ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
ブログ記事

工房

楽器の良い音を出す(引き出す)のは、ボールをつくのと同じです

 自分の楽器の本当の性能を引き出すためには、もちろん演奏の練習が重要なのは当然なのですが、それ以外にも自分の楽器を尊重して、楽器自身が喜んで発音してくれるような操作をすることが重要です。  例えば、演奏が上手なのに傲慢な …

私が本当の事を書けば書くほど、多くの方にとっては興味の無い内容となる

 私は、私のホームページやこのブログで、常に技術の本質、楽器の本質、音の本質について、私の考え得る範囲で追求しています。  そして行き着くところ、「その辺に転がっている知識や小細工は、邪魔にこそなれ、これっぽちも通用しな …

インターネットラジオでクラシック三昧

 3月のブログ記事に「工房で仕事をしながらインターネットラジオでクラシック音楽を聴いている」と書きましたが、なかなか楽しいので皆様にもお勧めです。普段自分が意識して聴くことがないような曲と巡り会えることと、その曲名が表示 …

テープなどの旧アナログ音源の魅力は

 昔録音したカセットテープなどのアナログ音源をあらためて再生すると、とても魅力的な音がします。そんな音を聴きながら、無意識に「この音の魅力の本質とは何か?」とかを考えてしまいます。いつでも、音楽を聴かずに、音を聴いてしま …

「楽器の音は構造からきている」って、つくづく感じます

 当たり前のことと思われるかも知れませんが、「楽器の音は、その構造からのみきている」って、つくづく感じます。  一言で言ってしまえば「作り」なのですが、具体的に言えば、「厚み(製作理論)」、「製作精度」、「楽器の損傷(ま …

無量塔藏六親方のチェロは音を取り戻して

 先日からずっと割れの修理をしていた、無量塔藏六親方の最初期製作のチェロですが、本日、私のお世話になっている先生に差し上げて、第二の人(楽器)生を送ることになりました。  楽器自身も、そしてこの楽器をくださった前所有者の …

糸巻きから弦をビロ~ンと伸ばしているのは

 時々、まるで70年代のフォークシンガーのように、糸巻きから弦をビロ~ンと伸ばして張っている人がいますが、ちょっとみっともないと思います。  その方が音が良いという変な情報もあるようですが、それは違います。本当に音が良い …

無量塔藏六氏の初期作のチェロの音が出ました

 先日にもブログに書いた無量塔藏六作のチェロの修理がとりあえず完了して、とりあえず音が出ました。見た目は割れが多くて結構ぼろぼろですが、音はなかなか良いです。これがその後の「無量塔藏六」の完成形に繋がっていくのですね。

「高音質」な音って、一聴すると地味です

 私は弦楽器関連の事はもちろんのこと、それ以外にもオーディオ機器だとか、マイクロフォンだとか、またはCD(SACD)などで「高音質」という事について意識しながら使っています。  楽器の音を録音するマイクロフォン一つをとっ …

楽器の性能で、そんなに音は違うのか?

 楽器だけでなく、もちろん弓でも、またはそれ以外の全ての道具類でも、性能が違えば当然結果は異なります。  但し、その違いは、本当の意味では、そのレベルの楽器(または弓)を使っている人にしか判らないのです。ちょっと試奏した …

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