楽器でいえば「手工楽器」、刃物の「一品物の手作り品」なんていうのあります。テレビなどでも取材されています。

 しかし、「手作り品」には2種類あります。それは、「上手な品」と「下手な品」です。

 手作りしている職人が、皆上手とは限らないのです。下手な職人の作品は、量産品以下です。これは楽器だけではなく、他の全ての製品においても同じです。

 また、ベテランの職人が名人ということも、まったくありません。下手な職人は、最後まで下手です。上手な職人は、若い内から上手です。

 有名だから上手という保証も全くありません。マスコミは技術の事なんて全く知らずに番組を作ったりするからです。
 事実、以前、テレビの職人番組でも何度か紹介されたある手工ヤスリの職人さん(大ベテランの方)にヤスリを注文しに行ったのですが、その製品の精度は驚くほど低かったです。私はドイツやスイスの精密ヤスリ(手作の注文品も含め)を当たり前に使っていましたので、衝撃的に下手でビックリしました。

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