上手なバスケットボール選手がドリブルをする時、まるでボールが手に吸い付いているようです。
ところがそのドリブルって、ボールを持っているわけではないのです。ボールの自然な運動の、ある的確なタイミングで、ボールに力を加えているだけなのです。
すなわち、ボールの運動を無理に矯正しているわけではなく、ボールの自然な運動を積極的に利用して、運動を助長させているのです。共鳴現象みたいな感じです。
だから上手なバスケットボール選手がドリブルをしているとき、腕や手に力みは感じられないのです。
これは弦楽器演奏でも原理は全く同じです。弓の運動を力ずくでコントロールしようとしている人は、手の甲が筋張っていて、腕の運動もギクシャクしています。それは弓を強引にコントロールしているからなのです。
上手な演奏者は、弓を持っていません。置いています。
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