少し前にふとしたきっかけから、学生時代に所有していたシュトライヒャーのコントラバスのレコードを買い直して、それで「レコードって、やっぱりいいな」と、再確認しました。
最初は、知人にそのレコードをコピーしてもらって、そのコピーしたデジタル音源を再生して楽しんでいました。しかし、それでは満足しきれなくなって、「自分でレコードを再生したい!」、「別のあのレコードを、今かけたらどんな感じがするのだろう?」と、思い始めたのです。
そこで以前から興味があったレーザー式アナログプレーヤーを中古で買って(普通のアナログプレーヤーを買い直したら、ただの懐古趣味になってしまうので、新たな冒険も必要なのです)、工房でレコードを聴けるようにしたのです。
その音は、最高です。
何も、アナログレコードの音が、音響的に優れているという事は全くありません。「アナログの方が倍音が出ているから音が良い」なんて、大嘘です。
それでは、レコードの何が良いかというと、「遠足のおにぎり」です。「遠足のおにぎり」をまさに証明してくれるのです。「行為」の意味なのです。
私の工房のお客様限定ではありますが(お客様以外は絶対にお断りします)、もしご実家に今は再生する環境がなくなった「想い出のレコード」がありましたら、調整する楽器と一緒にお持ち頂ければ、その場で再生してみますよ。昔の純粋な頃の感情が想い出されるかもしれません。
ただし、コピー作業とかは時間が掛かりますので、基本的にはお断り致します。
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