私が色々な特殊撮影をしたり、録音をしたり、多方面に手を出しているのはご存じと思います。

 ハイスピードカメラを導入して、音叉を撮影したり、弦が振るえる様子も撮影しています。

 決して撮影するのが趣味でもなく、楽しいわけでもありません。どちらかというと経済的、時間的労力、そして何よりも自分の能力の低さに常に苦痛を感じながら行っていることなのです。

 何でこんな事を行っているのかというと、全ては「音の本質を知りたい」という事です。音の仕組みを観たいのです。理解したいのです。その逆に、音について雄弁に語っている人を見ると、「知らないって、なんて幸せなことなのだろう」と、羨ましく感じるくらいです(けっして嫌みで言っているのではありません)。

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