先日、お客様にレコードの音を聴いてもらいました。

 その感想は、「わあ素敵、まるでCDみたいですね」って感想でした。もちろん褒めてくださって、そう言ってくださったのです。おそらくレコードの音は、もっとプツプツとか、ボソボソとかのノイズが多いと思っていらしたのだと思います。

 だから「CDみたい」の一言しか感想を持たなかったのでしょう。

 次に、レコードの盤面を見せて、その溝の話とか、レコードの音の出る仕組みとや、楽器との関連性等々、雑談をしたのです。そして、もう一度レコードを再生しました。

 そうしたら、「なるほど、そういう事か」と判ってくださったようです(たぶん)。おそらく、最初に単に(いきなり)聴いた時と違って、何かが見えたのだと思います。

 一言で言ってしまえば「遠足のおにぎり」なのです。音楽の本質は、音楽以外の部分に多くが存在するのです。

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