これまで何度か書いた事ですが、ELPレーザーターンテーブルでは非接触で、傷みやすいSP盤を再生可能です。

 おそらく生粋のSPレコードマニアからすると、「ステレオ装置で、SP盤を再生するのは邪道!」と思われるかも知れません。確かに、それはその通りなのですが、ELPのレーザーターンテーブルって、結構凄いのです。

 基本的にELPレーザーターンテーブルはステレオ装置です。だからモノラル記録のSP盤も、ステレオ再生してしまいます。ノイズ部分は、まるでステレオサウンドのように広がって聞こえます。しかし、記録音楽部分は、きちんとモノラルとして中心に定位します。これはアンプの「ステレオ・モノラル」ボタンで切り替えて再生したときに、音の定位や雰囲気が全く変わらないことで確認できます。それはすなわち、ELPターンテーブルのピックアップ精度の高さを意味しています。

 盤面に後世入ってしまった傷ノイズはステレオっぽく聞こえ、正規の記録音はモノラルで聞こえます。このように別けて聴くことで、脳内で自然と記録音だけに集中して聴くことが可能になるのです。

後日追記:上記の「ノイズはステレオで、記録音はモノラルで」という原理を利用して、サウンドソフトを利用して、その差分から記録音だけを抽出しようと実験したのですが、さすがに頭で考えたように理想的にはいきませんでした。

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