私の工房にて弓を購入されたお客様の多くが、次の毛替えとかでいらしたときに、「今まで使っていた弓は、もう使えません(使う気になりません)」とおっしゃります。

 逆の事も言えて、「本物」を知らなければ、良いとさえ思って満足して使い続けてしまうのです。ここが恐ろしいところなのです。
 これは別の側面から言えば、「良い弓は自分自身(だけ)では選べない」とも言えるのです。

 本質を知らずに、または自分の実力を知らずに、何年も、それどころか何十年も、時間だけが過ぎていくのです。もったいないです。

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