安い楽器の修理・調整依頼において、「う~ん、どうしましょう・・・・」と、方向性が決まらない事がよくあります。いわゆる「安物」なので、元々の作りがいい加減なので修理するのも手間がかかってしまいますし、料金的にも、「しかし、そこまでお金をかけても・・・」と、堂々巡りになってしまうのです。
 そうして、「う~ん・・・」と迷っている間に、10~20年くらいが経ってしまうのです。

 良い楽器の場合には、「お金がかかっても、絶対にやるべきです!」と、スパッと言えるのですが、安い楽器の場合にはそうも言えません。

 楽器を始めるときには、「下手だし、いつまで続けるかわからないのだから最初はこのくらいで十分」と思って安い楽器を購入しがちです。しかし、弦楽器は面白く、またすぐに上達しますから、要求度はすぐに高まるのです。

 最初はものすごく高いと思われるかもしれませんが、良いものは10年も使っていればすぐに元が取れますよ。嘘ではありません。 「本物」を知らずに、歳をとってしまうなんて、悔しくはありませんか?

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