先日、お客様から「つくづく最近思うのは、楽器は道具(よく切れる包丁のような)だということです。」という感想のメールを頂いたという事を書きました。

 私もこれまでに「楽器とは道具である」という主張は常日頃から行ってきました。しかし「よく切れる包丁」という例えを頂いて、なるほどと思ったのです。

 包丁って、包丁以上のものでもなく、かといって生活に欠かせないとても重要な道具です。能書きが入り込む隙がほとんど無いのです。この辺りは、同じ刃物でも日本刀の世界とは全く異なります。

 皆さん、「本当に良い包丁」とか、「本当に切れる包丁」をご存じでしょうか? または、せっかく良い包丁を購入されたのに、その後、定期的に研いでいるでしょうか?

 楽器も包丁も基本的には同じ単なる「道具」の一種です。考え方は、ごくシンプルです。

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