日本は落としさ財布さえも戻ってくるような、良識のある国と言われています。

 ところが、私の耳にした情報の範囲ではありますが、電車の網棚に置き忘れた楽器(弦楽器に限りません)は戻ってこないのです。

 落とした財布と、電車に置き忘れた楽器との差はどこにあるのか? ちょっと考えてみました。

 その結論は、「誰が拾うか?」です。

 道に落ちている財布を、「誰かが不意に落としてしまった財布」と認識して拾い上げる確率は、通りかかった人の数の割合のかなり高い割合となることでしょう。
 次に、その拾い上げた人の母数の中で、財布を届け出ない(すなわち盗む)人の割合は、ほぼ一般統計的な「悪人」の数になります。これは日本の場合にはかなり少ないと考えられます。

 ところが電車の網棚に置いてある楽器にあえて手を出す人は、電車関係者か、盗むのを目的とした人が多いと考えられます。

 だから電車に置き忘れが楽器は、戻ってこないのです。

 そのようなわけで、楽器を網棚に絶対に置かないよう、注意してください。

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