調弦をしようとしてペグを回している時に、「コキッ」と音がして弦が引っかかるようなときがあります。その音がどこからするのか? 耳を傾けると、楽器本体か駒の辺りから音が発せられているようにかんじます。
今回、ハイスピードカメラで上駒(ナット)と駒と弦との接触部分を拡大撮影して、その「コキッ」という引っかかり音の原因がどこにあるのかを探ってみました。
結果、上駒(ナット)では、弦の大きな引っかかり運度を観察できましたが、駒では予想外に全く引っかかりがありませんでした。
結論としては、上駒(ナット)での巻線の引っかかり運動(衝撃)が、弦を伝わって駒に到達して、楽器本体を振動させて、楽器本体から大きな「コキッ」という音が発せられたと推測できます。
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