以前どこかのWebサイトで、「サラサーテ自作自演のツィゴイネルワイゼンの再生ピッチ」について、かなり詳しく考察されているのを読んだことがあります。

 初期のSPレコードは、録音に関しての厳密な決まりが無かったため(回転精度の高い機械さえ存在しなかった時代ですから当然といえば当然です)、レコードの再生速度もよくわからないのです。

 後期のSPレコードは78回転/分と、ある程度厳密に決まったのですが、サラサーテが吹き込んだ当時のSPレコードの再生速度は「78回転付近」としかいいようがありません。詳しいことは、上記のサイトを検索して調べてみてください。

 さて、昨日にサラサーテ自作自演の「タランテラ」をアップロードしたのですが、アップロードしてから上記サイトの「再生回転数問題」の事を思い出したのです。言われてみたら、78回転で再生した「タランテラ」は、やけに演奏が速すぎて、まるでこれではまるで超絶技巧演奏すぎて作曲者本人の演奏とは思えません。作曲者本人ならば、もっと曲の素晴らしさもアピールするはずなのです。

 そこで、78回転で再生したものと、それよりも半音、全音下げて再生したものを掲載してみます。皆さんはどう感じたでしょうか? こういう実験が手軽にできるのは、アナログデータのデジタル化のメリットですね。

78回転で通常再生

 

半音ピッチを下げて再生

 

全音ピッチを下げて再生

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