良い楽器や、良い弓とは、「感覚論」ではありません。「技術論」です。
すなわち、きちんとした「理論」と「技術」無くしては、良い楽器(弓)は仕入れることもできませんし、それを説明することもできません。もちろんお売り(紹介)することもできません。
今日弓を購入してくださったお客様は、どちらかというと初級者の部類に入る方なのですが、数時間掛けて(正確に言えば、2日間に渡って)説明を聞いた後に、私の紹介する弓を使って、私の言うとおりおボウイングを行って出た、自分自身の音に驚かれていました。
「確かに弓が跳ねないです。この楽器って、こんな音がするんですね」、と。
上級者だけでなく、初級者だって良い音は出せるのです。ここがポイントです。
私が口だけの商売人で感覚的な商売だけを行っていたら、こんなに直ぐに劇的な変化は出ません。全ての結果には、その因果関係があります。すなわち、理由があります。逆の事も言えて、理由(すなわち理)が判っていて、それを正しく実行できれば、結果は自然と導かれるのです。
これは算数の計算をするのと全く同じです。
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