オーボエを演奏している友人に、「素晴らしい黒檀材質のオーボエですね、こういう材質の楽器は入手出来る内に買っておいた方が得ですね」と言いました。

 そうしたら、「確かに良い楽器の値段がずいぶん上がっているので、プロでも使えるような品質の化学素材の楽器を作って欲しい」との返答がありました。

 超良質な黒檀は、弓材のフェルナンブコ材と同じで、もう宝石に近いです。今後、さらに入手困難になることでしょう。

 そうしたら、近い将来のプロ品質のオーボエだとかクラリネットはどうなるのでしょうか? 私の予想では次の2つが考えられます。

1.弦楽器と同じように、丁寧な修理が繰り返され(金属部分は新品交換されるかもしれませんが)、いわゆる「オールド楽器」が当たり前になる。
2.化学素材などの代用黒檀が当たり前になる。

 どうなるのでしょう? 合成ものからは、ありがたみが感じないような気もしますが、慣れの問題かもしれません。事実、弦楽器でもナイロン弦とかを当たり前に使っていますし。

 いずれにせよ、良質な木材素材は、ダイヤモンドや金と同じように、地球が与えてくれた宝です。良い物は手に入る内に手に入れた方が、絶対に得です。

関連記事: