この実験はもう二年くらい前に掲載したものですが、おそらく殆どの方にはその重要性が伝わっていないと思われます。動画の再生回数も、現時点で300回程度なので、この手の音響実験には興味が持たれていないという事の現れでしょう。
愚痴はそのくらいとして、この動画の音を何度も繰り返し聞いていると、100Hz弱~1KHz弱くらいの周波数帯カットの音において、鼻が詰まった感じの音に感じると思います。そして、そいういう音の楽器ってよく見かけるタイプです。
逆に、高域の周波数帯での音域カットは、極端に違和感は感じません。
「良い楽器の音」とは、当然、全ての周波数帯において、癖がなくて、発音特性の良くて、ダイナミックレンジの広い楽器であることは間違い有りません。すなわち、どの周波数帯域も重要です。
しかし、強いて言うのならば、低~中域の楽器の音が特に重要であることも、この実験から推測できます。
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