先ほどニュース番組中で、人気の江戸硝子「富士山グラス」の中国製と思われる偽物を掴まされてしまう詐欺被害が多く出ているという内容の事を言っていました。

 通販で届いた物は、本物とは全く別物の低品質です。

 呆れかえったのは、苦情が本家の田島硝子社に殺到しているそうなのです。「お前のところが、しっかりしていないから、自分が欺されたんだ」と。

 こんな世の中、悲しくなってしまいます。日本はここまで落ちてしまったのでしょうか?

 弦楽器業界も似たようなところがありますが、なぜ欺されてしまうのかというと、その根本にあるのは「おいしいとこ取り」のズルさです。「大幅値引き」とか、「希少品が在庫あり」とか、「お手軽に」とか「価値がある」とかの、冷静に考えたらあり得ないことを、釣りとして詐欺をはたらいているわけです。

 通販って、自己中の人を満足させる世界である反面、こういった詐欺も横行しています。

 通販は危険です!

 弦楽器業界でも、本質を追究している楽器店ならば、(大きな)値引きなんてあり得ません。なぜなら、値引きなんて単なる価格操作でしかないからです。さらに、お客を馬鹿にしているだけだからです。本物(ラベルの事ではありません)に、安直な目先だけの「お得」はあり得ないのです。

 皆さん、表面だけの価格操作を行ってお客を釣るような店に、フラフラと寄ってはいけません。本物を追求している「人」との縁を深めてください。購入するのは、物ではなくて「技術」であり、すなわち「人」なのです。

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