私の場合、仕事柄、コンサートを聴きに行くのではなくて観察しに行くこともあります。特に、ソロ演奏がある場合とか、超有名オケの演奏会などは絶好の観察の場です。

 何を観察するのかというと、「音」です。

 その「音」が、どんな楽器から、どんな弓で、どんな弾き方をして、どんな会場の響きで聞こえているかを把握しながら聴くのです。

 それが自分の技術の役に立ったり、または考え方の役に立つのです。

 だからそういう演奏会って、曲に酔いしれたり、感動したりすることは殆どありません。完全に仕事モードです。

 さて、そんな「観察」で重要なのは楽器の種類だとか弦の種類、弓の性能などを観察することなのですが、遠くからでは見えません。そこで双眼鏡が必要になります。

 ところが、これがなかなか難しいのです。

 最初は中型の双眼鏡を持っていきました。ところが(会場にもよりますが)ヴァイオリンの弦の種類が見えません。

 

 そこで思い切って、Canon製の手ぶれ補正式の18倍率高倍率双眼鏡を導入したのです。

 ところがこの双眼鏡、大きすぎて演奏会会場で取り出す勇気がありません。こんなので覗いていたら変質者扱いです。これは完全に失敗しました。

 それで真逆に、一番小さめのNikonの双眼鏡を購入してみました。小さいので倍率は7倍です。

 とても小さいからオペラグラスみたいで、演奏会で時々覗く分には違和感は無いと思います。7倍ですがチェロソリストの弦の種類くらいだったら確認できました。ただ、視野角は狭いので手ぶれも大きくて、使いやすくはありません。しかし小さいのは大きなメリットです。

 難しいです。

 

追記:上記の折衷案で、これ(BINOCULARS 10X20 IS)が無難かもしれません。手ぶれ補正&10倍&比較的軽量です。

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