私のホームページやブログのアクセス解析ログを見ると、かならず上位に「ヴァイオリン製作 弟子募集」という検索キーワードが上がります。この業界へ興味のある若い(?)方が多いのはとても嬉しく、心強いことです。
現在私の工房では弟子の募集はしていませんが、私からのちょっとしたアドバイスがあります。それは、「ネットで検索しているだけではダメですよ」ということです。もちろん、ネットで情報を仕入れること自体は悪くはないのですが、例えば「現在募集中」と書いている所だけを探しているようではダメなのです。話がそこで終わってしまうのです。
尊敬できる製作者なら、たとえ「弟子募集中」と書いていなくても、それどころか「弟子は募集していません」と書いている所にでも、直接訪ねて行って(もちろん「話だけでも」という予約をいれて)、アタックしなければなりません。「あたって砕けろ」の精神です。そのような中から、何らかの情報だとか、縁だとかが生まれるのです。
実際、今の弟子の林さんは、特に募集をしていなかったときに「入門したい」と強くアピールしてきましたし、私の知人の製作者でも「弟子をとる予定は無い」と言っていた人が、ひょんなきっかけから弟子をとったということもあります。
「縁」は「脚と熱意で」生み出すのです。ネット上だけで検索していては何も生まれませんよ。失う物は無いはずですし、礼儀さえきちんとしていれば、きっと何らかのためになる情報を教えてもらえるはずです。
関連記事:
- 4月は弟子についての問い合わせが多いですが、問い合わせの前に
- 新しい弟子が決まりました
- 私の工房の弟子教育では、かなりのお金がかかります
- 私の工房には、なんにもありませんよ
- ヴァイオリンを独りで弾く(練習)するのが趣味だと言っている方