私のホームページやブログには「弟子の募集」という検索がたくさんあるのですが、私の工房では時間をかけて、「プロとして一本立ちする上での、本当の意味での基本」から時間をかけて教育します。よくあるような弦楽器製作専門学校とは、考え方が全く違います。

 そのために色々な高価な道具を最初に購入してもらいます。私が指導料を取るわけではありませんが、自分自身の道具や機材を自分で購入することが、私の弟子募集の絶対条件です。

 それ(何を購入するのか、またはいつ購入するのか)に対して、少しでも渋ったり、反論するような親御さんの場合には、直ぐに弟子を辞めてもらいます。すなわち、親側の経済的な理解と同意が、私の弟子募集の絶対条件です。

 例えば入門して直ぐに、デジタル一眼レフカメラ(マクロレンズも)や、そこそこの性能の(低価格ではない)デスクトップパソコン、高価なAdobeのソフトなどを購入させます。インターネット、独自ドメイン契約などもさせます。これだけでも、とてもお金の掛かることです。

 さらに、当然のことですが、自分の弦楽器製作専門の道具も頻繁に追加購入させます。とても高価な道具類です。また、弟子期間の後半になってくると、自分用の材料なども購入させていきます。

 安物は買わせません。だからお金が掛かりますが、もちろんそれが自分の血となり肉となるのです。すなわち、それが「技術力」なのです。

 「お金は出せないけれど熱意はあります」、という方は私の工房の弟子教育の趣旨とは全く外れますので、申し訳ありませんがお断りいたします。もちろん、それを否定しているわけではありませんので誤解の無いようお願いいたします。

 

補足
 これを読んで、「何を高飛車なことを」と思われた人も多いと思いますが、私自身も、赤の他人(弟子)のために、自分自身のお金をずいぶんと使い込んで頑張っています。正直言って、私の家族には申し訳ないと思っているのですが、私がこれまで受けた恩を、次に還元しなくてはという思いが強いのです。

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