以前にも「無限階段の何段目がゴール?」っていう記事を書いたことがあります。

 これは何も哲学的な机上の空論の話題ではなくて、現実的、実践的な考え方です。

 例えば、「どのマイクロフォンの音が良いですか?」っていう質問があったとします。「どのスピーカーがお勧めですか?」っていう質問に置き換えてもかまいません。

 答えとしては、「価格の事もあるし、音の好みの問題もあるし、自分が良いと思った物を・・・」っていう、ぼやけた返答になると思います。

 本当に良い音のマイクロフォンが順位づけられるのだったら、皆それを使っています。しかし現実には、数えられないほどの機種が存在しています。業務用の「高価な定番マイクロフォン」だけでもけっこうな数が存在します。

 スピーカーはもっと多いです。

 一方、逆の方から考察してみます。「音の悪いマイクロフォンってどれ?」、「音の悪いスピーカーってどれ?」

 もちろん、超低価格のノイズまみれの製品は除外します。

 そうして考えると、そこそこの工業品としての品質を満たした製品であれば、どのマイクロフォンだって、どのスピーカーだって、悪くは無いのです。だから大多数の人が、それらを購入して、実際に使っています。

 

 それなら、何でも良いのか? 自分が良いと思うのだったら、音質は関係無いのか?

 

 これが「無限階段の何段目がゴールか?」の話なのです。

 無限階段において、絶対的なゴールは存在しません。存在するのは、相対的な位置関係だけです。それでは相対的な位置関係は、何から生まれるのかというと、現在の自分の立ち位置を基準とします。

 ようするに、階段を一段上がった人にだけ、「相対的位置関係の変化」が見えるのです。すなわち、次のゴールだとか、今まで立っていた階段の低さが見えてくるのです。

 無限階段のある位置で安定して立ち止まっている人は、不満は感じないことでしょう。一方、数段上がった人には、今まで不満無いと思って立っていた位置の低さや、次の視点(新たな目標)が見えてくることでしょう。

 無限階段において、何が(誰が)正しいとかの話はありません。しかし、登った人にしか見えない光景が存在することも確かです。だから常に好奇心と向上心を持って、新たな世界観(価値観)を探求する行動を起こすことが重要なのです。「終活」なんて言って、自分をごまかしているようではいけません。

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