こういうことを言うと嫌われてしまうのは覚悟の上で書きますが、技術のレベルが数年ごとに低くなっていると感じます。

 「技術」とは我々弦楽器技術者側の技術だけでなく、演奏者側の技術もです。それどころか、弦楽器関連以外の、他の技術も同じ傾向にあります。

 なぜ低くなっているのかというと、私の推測では、地道な基礎教育が行われなくなっている事が一つ。もう一つは世の中全体が、自己中的な考え方となって、「人に訊く」とか「人を頼る」、「他人を敬う」などという考え方が希薄になっているからだと思います。

 インターネットからそこそこの情報を得て、知った気になっているのです。

 これは我々技術者側も同じ傾向にあるのです。きちんとした弟子教育(基礎教育)がなされまいままの技術者が多くなって、技術のレベル低下がおきています。

 簡単に言ってしまえば、地味な高度な技術を追求するよりも、SNSなどで目立つ行動や広告をうつ方がはるかに利益に繋がる世の中になってしまったからです。

 

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