私はインターネット初期の頃から、ホームページやブログ、または動画で技術的な事を説明したり、または巷に出回っている間違った情報を訂正することに挑戦してきました。
ところがこの頃、それに危険性を感じているのです。
というのは、以前のお客様は、私がネット上に書いた情報を見て、それに興味をもって(または疑問を感じて)、私の工房に話を聞きにいらしてくださったのです。だからそこで本当の会話がスタートできたのです。
ところが最近の方は、特にコロナ禍以降、ネットでお得情報を収集して、それで知った気になっている人だらけなのです。特に自分に自信のある人がそのような傾向に陥ります。
だから迂闊なことを書けなくなりました。勘違いされるからです。
それで、最近は「自分を変える努力」、「他人に自分を矯正してもらう」、「他人との出会い、会話」、等々、一見弦楽器の情報とは違った事を書いているように思えるかもしれませんが、これらの内容が、技術者としての私の集大成の言葉なのです。
良い音って、その人の人柄から出ます。
そして、人柄って、他人に育てられて作られるのです。
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