今日は、チェロの取れてしまったペグ先端の飾りボールを無垢の黒檀から削り出して作る作業を行いました(実際の作業は林さんに任せました)。4つのペグ中、3つも取れて無くなってしまっていたので、3つを作り上げたのですが半日以上の作業時間がかかりました。もちろん出来上がりは完璧で、オリジナルと見分けがつきません(正確に言えば、オリジナルよりも作りが丁寧なので見分けがつくのですが)。
取れてしまった装飾ボールが残っていれば、接着し直すだけなのでほとんど手間も料金もかかりませんが、無垢の黒檀から作り上げる場合にはとても手間がかかってしまうのです(通常、都合のよい交換部品とかはないです)。
皆さんも、ペグの先端のボールが取れてしまったら、無くさないようにビニール小袋に入れてちゃんと保管しておいてくださいね。そうしないと、高くついてしまいますよ。
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