私はドイツに住んでいましたので、自転車に乗る人(特に子ども)がヘルメットを着用するのはごく当たり前のことと思っていました。というよりも義務と思っていました。もちろんドイツに住む前はヘルメットは競技用と思っていました。
 そこで帰国後、子供が生まれて自転車に乗せるようになっとき、ヘルメットをかぶせていました。日本ででも子供用のヘルメットは売っていましたが、まだ売っている店も少なく、また周りでかぶっている人もほとんどいませんでした。
 妻が子どもにヘルメットをかぶせて商店街を自転車を歩いていると、すれ違いざまに「いいものかぶっているねえ!」とい言いながら、子どもの頭(ヘルメット)をコンコン叩いていった人も一人二人ではなかったそうです。子ども(まだ2~3歳くらい)は怯えてしまいました。
 そのようにして、たとえ周りがヘルメットを着用しなくても子どもにヘルメットを着用させ続けて今に至っています。何人かは私たちの考えに同意して、ヘルメットをかぶるお友達もちらほらと増えてはいきました。
 昨年くらい、杉並区がヘルメットの着を推奨し、幼児用のヘルメットを無料で配りました。それで杉並区ではヘルメットの着用率がずいぶん増したのです。別に私たちがその牽引役になったわけではないのですが、妻と二人で「ほんの少しだけは役に立ったのかもしれないね」と話をすることもあります。
 もちろん私の子供達にヘルメットをかぶせているのは、人のためではなく、自分のためです。何かあってから悔やんでも遅いです。皆さんの中にもお子さんにヘルメットをかぶせていない方は、是非どうぞ。慣れれば面倒でも何でもありませんよ。
ヘルメット

 左は長女の楓のヘルメットで、自転車競技用のものです。右は檀用のもので、ドイツで買ってきたものです。

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