多くの方の楽器の演奏活動(演奏人生)において、一番、行動的で積極的で、また意識が高い時期は、良い(高価な)楽器を買い替える直前の時期と重なります。
それは当然と言えば当然です。なぜなら、意識が高いから、演奏に対してより積極的だからこそ、高いお金を出してでも、良い楽器が欲しいわけです。それは素晴らしい事です。
ただ、注意すべきなのは、せっかく良い楽器を購入した後に、ちょっと安心しきって気が抜けてしまう方を多く見受けられるということです。もちろん、これは判ります。全力で行動した後には、誰しもちょっと気が抜けてしまうものです。
しかし本当は、良い(高価な)楽器だからこそ、これまで以上の繊細な取り扱いとメンテナンスが必要になるのです。特に購入直後(購入後数年間)には、その取り扱い方が身についていないかもしれません。だから、今まで通りの感覚で取り扱って、楽器を傷めてしまうこともあるのです。
購入後数年間(2~3年間くらい)は、購入時のような意識の逆さを維持して、頻繁にメンテナンスに通ったり、または疑問点は面倒がらずに、自分で勝手に判断しないで、相談に通うようにしてください。
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