ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
ブログ記事

工房

肩当てのゴムパッドの劣化でも音は変わります

 私のヴァイオリンとヴィオラの調整では、肩当ての種類からその装着方法まで総合して、厳密に考えた上での調整をおこなっています。  よくお客様から、「他の方の使っている肩当てを見て、佐々木さんの工房に通われているということを …

ヴァイオリンの開放弦の振幅と振動数の様子

 ヴァイオリンの各弦の開放弦を弾く様子を、2,000fpsのハイスピード撮影してみました。 それぞれの弦で、弦の振幅と、振動数(振動のスピード)がかなり違っているのを見て取れると思います。  興味深いのは、これだけ振幅の …

ハイスピード撮影時に、さらなる大光量が欲しい

 先日5,000fpsでのハイスピード撮影を行いましたが、光量が足りなくて苦労しました。これでも工房のLED照明を寄せ集めて、できるだけ光りを集めたつもりですが、それでも光量不足でした。  本来のハイスピード撮影時には、 …

「調整でこんなに変わるものなのですね」と喜ばれる事も多いのですが、その逆は?

 これは大げさなアピールではなく、多くの方から「調整でこんなに音や弾きやすさが変わるものなのですね!」と喜ばれる事が多いです。  と言うことは、逆の事も言えるのです。  そのような調整を知らずに、これまでやってきたという …

馬毛の摩擦力による弦のピッキング

ヴァイオリンのG線の開放弦を弾いている様子を、5,000fpsのハイスピードカメラで撮影しました。 弓の馬毛がその摩擦力によって弦を引っ張り、次の瞬間、摩擦力が途切れて、弦が振るえる運動をしている様子がわかります。 ヴァ …

仕入れたばかりの馬毛

 仕入れた直後の馬毛です。こうして馬毛業者によって丁寧に精毛されて出荷されるのです。  この後、この断面にボンドを塗り込んで、さらに金具で締めて、馬毛がばらけないようにします。そして縛っている紐を全て切って外してしまうと …

図の意味を理解していただけて嬉しい

 昨日工房にいらしたお客様から、「シーソーみたいな図の説明が、とても判りやすくて納得しました」みたいな感想をいただきました。  その図は、ここの記事の補足図なのですが、私は正直言ってこの図の本当の意味をはたしてどれくらい …

「能書き」と「ハイエナ」の方々へ、ごめんなさい

 私は文章の中で「能書き」とかいう言葉をよく使います。最近では「ハイエナ」とかいう表現も使っています。  ところが、「能書き」という仕事(職業?)の方々が本当にいらして、その方々は決して私が例えているような方ではないので …

良い楽器って、軽く弾いて「バーン」と音が出るのとは違う音です

 多くの方(特に自分が楽器の目利きが出来ると自信のある方)が勘違いしているのが、良い楽器の音の出方の特徴なのです。  かるく弾いて、音が「バーン」と出るような楽器が良いと思い込んでいるのです。もちろん、音が出ることはとて …

帰省した娘が、学生オケの運営のことで愚痴ばかり言うが

 今、娘が帰省していますが、口を開けば、所属の学生オケの運営の愚痴ばかり。「あ~、市民オケで弾きたい」と言います。  そんな娘に、私も妻も、「今悩んだり、不満に思ったり、頑張ったりしているそれこそが将来の財産なのだよ」と …

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