ドイツ・ヴァイオリン製作マイスター 佐々木朗の工房日記です。 ホームページは https://www.sasakivn.com です
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弓の性能が低いと、本格的な調整が出来ないのです

 これまで何度も書いていることですが、私の楽器の「音の調整」は一貫した音響的な考えの基で行っています。その中でも一番の根底となっているのは、「弦をドライブするための摩擦力」なのです。  それはすなわち、「弓の性能」と等し …

思い切って良い物を購入した方が結局は得です

 私の工房には色々なお客様がいらっしゃります。もう10~20年も通っている常連さんもいらっしゃいます。そして、その楽器や弓もさまざまです。  私の工房での購入に限りませんが、良い物を決断良く購入された方って、毎回の調整も …

実性能の低い弓で試奏して良いと思った楽器は、実は良くないのです

 私は常に、「本当の意味での性能の高い弓こそが、何よりも第一であり、重要である」と説明しています。  ところが、残念なことに、現状はいつまで経っても変わっていません。  問題なのは、弓の話しだけではないのです。性能の低い …

フワフワ、不安定な肩当て

 昨日、弓の試奏にいらしてくださった方の肩当ては、まるで柔らかなサスペンションの車のように、フワフワする肩当てでした。  おそらく、「楽器の振動を妨げない」とういう考えの基に考案された肩当てなのかもしれませんが、私の考え …

弓の説明の話を聞きに来るだけの人が多くて

 この数年くらいの傾向ですが、弓の性能の話を聞きに来て、それっきりの人がとても増えています。特に若い人にその傾向が多く見受けられるように感じます。だから私の方も、説明をするのになんだか疲れてしまっているのも事実なのです。 …

嘘と思われるかも知れませんが、良い楽器って本当に少ないのです

 大きな楽器店やネットショップ、または有名な楽器店のショーケースには、溢れるくらいの多くの楽器が並んでいます。そんな現実の中、私が「良い楽器はなかなか無いのです」と、言っても、信用してもらえないと思います。  しかし、本 …

将棋ソフト “ポナンザ”

 少し前に将棋ソフトの”ポナンザ”が、名人に勝利してニュースになりました。  この事例は、演奏においても、当てはまるとても興味深い事例なのです。  コンピュータが登場した初期の頃は、将棋ソフトがプ …

弦楽器の3Dスキャニングはとても難しい

 3Dスキャナーを導入して、色々な試行錯誤をしてもうすぐ1年近くが経とうとしています。  最終的な目標は2つありまして、一つめは楽器そのものの3Dデータを採取するためと、もう一つは、楽器の3Dデータを利用してツーラーゲと …

もっと別世界があるのですよ

 今日は、最近かかりっきりで調整していたヴァイオリンのお渡しの日でした。このお客様は、少し前に弓を購入された方で、今回はその弓の性能を前提とした調整を行ったのです。私の調整理論の基本です。  ちょっと失礼ではありますが、 …

「なるほど!そういう事だったのか」と納得してくださるのが一番嬉しい

 私がお勧めする弓や楽器が売れた時は、もちろん嬉しいです。  しかしそれと同じくらい、私の説明と実践によって「なるほど!そういう事だったのか」と、ご自分の演奏の変化に納得してくださって、さらに音(演奏)に変化が表れるのを …

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