これは弦楽器だけの話ではありませんが、日本という国が、到る所で「保障」とか「保険」とか「安定」とか、または「前例」とかの価値観の上に成り立っているのを実感します。

 もちろん、その仕組みに弦楽器関連の事も、当然組み込まれています。だから、そういう考えを重視している人に何を説明しても無駄なのです。

 唯一、そういう人々に信用される方法は、説明する側(主張する側)が何らかの権威を持つ事なのです。例えば、何かの賞をもたったり(ノーベル賞だったら文句ないことでしょう)、コンコールで優勝したり、どこかの有名大学の教授になったり、またはテレビや雑誌などで有名になったり。または、有名人との付き合いがあったり。

 そうなれば、信頼度、抜群です。

 

 しかし、それって、本質とは全く関係ないことではありませんか? 重要なのは、パズルのように、または数式のように、辿っていくと本質に向かって進む道であって、またはその道を追求する行為であって、それに「保障」とか「保険」とかなんてどうでも良いことなのです。どうでも良いどころか、「保険」、「保障」、「安定」、「確実」などを求めて知る人に、どうやってそうした行動が行えることでしょう?

関連記事: