最近私がレコードの記事ばかり書いているので、「そんなにレコードの音って優れているの?」って、不思議に感じている方も多いのではないでしょうか?
あくまでも私の結論ですが、「レコードの音が、CDよりも優れているという事はありません!!!」
CDの音が、質が低いとは思えません。その証拠に、マニアと自負している人でも、絶対的な音の違いを「”完全な”ブラインドテスト」で言い当てられる人はそうはいません。楽器でも同じです。
例えば、レコードの音をCDに上質コピーして、その音を上質なCDプレーヤーで再生して、さらにレコードジャケットを見せながら、「このレコードの音っていいでしょう?」って訊いたら、おそらく100%の人がレコードの音だと思うでしょう。「これはレコードの音ではない!CDの音だっ!」て指摘できる、絶対的な音質を把握できる人がいたらたいしたものです。
その証拠に、10~20台前半の人でもなければ、モスキートトーンさえも聞こえないほど、聴覚は衰えているのです。そんな人に、「CDは22KHzで倍音がぶつ切れにされるから音が悪い」と言えるでしょうか? さらに、あなたは楽器の倍音がどのくらいまで出ていて、そして録音でどのくらいまで録音されているか、そして実際の部屋で再生したときにどうなっているのかを実際に測定器で測定したことがありますか?
何が言いたいのかというと、「スペック」で評価するのは、簡単で、心地よいのです。さらに、「否定」すると、自分が上の立場にいるという優越感が生まれるのです。だからCDを否定する人がいるのです。
CDの音どころか、FM放送の音だって素晴らしいです。それどころか、昔しAMラジオから流れる音楽で感動したこともありました。
すなわち、音楽の本質とか、音質の本質とは、「音」以外にも含まれていると言う事実なのです。私が何度も例えるところの「遠足のおにぎり」なのです。
さてそれではなぜ私が「アナログレコード最高!」って言っているかというと、録音当時のメディア(すなわちレコード)を再生することで、当時の雰囲気も伝わってくるからです。だからその逆に、CD全盛時代(90年代とか)の録音は、「CDで再生するのがベスト」なのでしょう。
蛇足になりますが、もう一度書きます。アナログレコードが、音響性能的に特別優れているとは、私には全く思えません。
補足:私がこういう結論に至ったのには、中学生時代から現在に至るまで、色々な考え方の変遷を経て、今の結論に達しています。昔から一貫してこう言う事を主張していたわけではありません。「CD最高!」って思っていた時期も、「やっぱりレコードの方が良い」と思っていた時期も、「SPレコードからなんてとても聴ける音楽は再生できない」と思い込んでいた時期も、色々ありました。
そして最終的にたどり着いたのが「遠足のおにぎり」なのです。
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