先日、レオニード・コーガンのレコードとDVDを両方じっくりと試聴したのです。そこで感じたのは、「演奏は時代を超えていて、まったく時代遅れになっていない」ということでした。

 なぜそんなことを感じたかというと、ドキュメンタリー映像を観たからです。コーガンが生活している、当時のソ連の様子だとか、車の年式とか、当然ですが今となっては古さを感じたからです。

 しかし、演奏だとか音だとかに古さは全く感じません。使っている楽器を実際に手に取ることが出来たら、弦の種類とかセッティング方法とかで、かなり専門的な意味では時代を感じるのかもしれませんが、録音を聴いた限りでは、全く古さは感じられません。

 なんだか不思議な感じです。

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