少し前、コーガンのDVDを貸してくださったお客様と、コーガンについての会話をしていて、「ええっ!!」と驚いたことがあったのです。
実は私は、私はL.コーガンは「厳つい顔をした大男」だとばかり思い込んでいたのです。というのは、私が小さかった頃、私の家にあったクラシック全集の中に、顔の濃いコーガンが、あの独特な肩を張るような演奏姿勢で直立に立って演奏している白黒写真が掲載されていました。
私にとってのコーガンは、この写真一枚が全ての情報でした(もちろん当時は、それ以上の事は考えませんでした)。
その後、中学、高校生となったときにも、ソ連のちょっと怖いイメージと合い重なって、コーガンは冷淡な大男だとばかり思い込んでいたのです。
ところが先日、「コーガンって、ちんちくりんの小男だよ」って指摘されて、びっくりしたのです。
なんだか、自分が持っていたソ連のヴァイオリニストのイメージがガラガラと崩れ去ってしまったかのようでした。そこまで、ソ連のヴァイオリニストのファンでもなかったのですが・・。
思い込みと、イメージって、恐ろしいですね。私が勝手に作り出して、私が勝手に崩しているのです。
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