最近私は、当ブログにELPレーザーターンテーブルの音質を褒める記事をたくさん書きました。事実、これまでのアナログレコードの価値観をがらりと変えるほど素晴らしのです。
しかし欠点もあります。
以前に「レコードとの相性では高音が割れるようになるものもある」と書きましたが、それ以外にもあります。
例えば先日、いつものようにレコードを再生していたら、音がおかしかったのです。音の定位が明らかに普通ではありませんでした。さらに、明かな音飛びが発生したのです。いつもならこんな事は起こらないのにです。
そこで一旦電源を切って再起動してからかけ直したところ、若干良くなりましたが、それでもまだちょっと気持ちが悪かったので、「キャリブレーション」操作を行いました。そうしたらいつもの状態に戻りました。もしかすると、直前にSPを再生したので、なにかバランスとかが狂ってしまったのかもしれません(SP再生とは無関係に、たまたま調整バランスが乱れたのかもしれませんが)。
このように、ELPレーザーターンテーブルは、良く言えば敏感(繊細)、悪くいえば不安定とも言えるかもしれません。そういう不安定さが許せない方は、このプレーヤーを使い続けるのは苦痛になるのかもしれません。
私は職業柄、不安定で、敏感で、繊細な弦楽器を普通に扱っているので、このような「高音質のためには、多少の努力や辛抱は当たり前」という製品でも、出る音さえ良ければ苦痛は感じません。それどころか、手間が掛かる分だけ満足感を得ることが出来るくらいです。
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