昨日「ヴィオラの「音」の一例 ~サンプル音」という、ヴィオラの比較音源をアップロードしました。

 単純にそれぞれを再生すると、ヴィオラの音がそれぞれで違うのが判ると思います。ところが、注意が必要です。その違いが、そのまま「ヴィオラの音の違い」ではないからです。

 すなわち、録音の違いです。

 録音エンジニアの考え方や、録音環境、マイクロフォンの特性などによって、すなわち楽器以外の要因によって、音はかなり違って聞こえるのです。その辺りを、冷静に、客観的に把握しながら試聴するのがコツです。

 それでは、録音の影響をどうやって知るのか? というと、ピアノの音を聴くことです。ピアノは、弦楽器ほどは、それぞれのピアノにおいて音のバラツキが少ないからです。

 今回のヴィオラのサンプル音も、ヴィオラの音だけに集中せず、まずは音の出だしのピアノの音の方に意識を集中します。そして、ピアノの音とペアで、ヴィオラの音を聴くのです。

 そして最後に、ピアノの音が各サンプル音間で同じ音になるよう、脳内で周波数(音色)と残響の処理をします。そして同様に脳内処理をしたヴィオラの音を始めて比較するのです。

 とにかく、試聴するコツは、最初のピアノとヴィオラの音をペアで聴く事です。ヴィオラの音だけを単独で聴いてはいけません。

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