テレビとかの演奏会で、ヴァイオリンのソリストが、いかにも性能の悪そうな弓を張り気味にはって、演奏している光景は珍しくありません。なぜならそれが業界の普通だからなのです。
ところがその弓の影響で、せっかくのその演奏家の(本当の)実力が引っ張られているのを、本人は知らないみたいです。弓を返した後(ダウンも、アップも)に弓がポコポコッって跳ねて、それを一瞬のうちに修正しているのが見えているではないですか!
その一瞬の修正時間の間に、演奏が途切れているのが見えているではないですか!
皆さんには見えませんか? さらに音にダイナミクスがないから、身振りとかタイミングで雰囲気を出そうと必死です。
その原因が弓の性能にあるのは、明かなのです。なぜこんな単純で基本的な事が、特に高度なプロの演奏家の間で理解してもらえないのか不思議で、残念でなりません。
音楽教育が、片輪だけで行われている弊害です。もっとスポーツ界を見習わなければならないのです。
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