先日ウィーンフィルによるニューイヤーコンサートで”美しく青きドナウ”を演奏していました。この曲ってなんて素敵な曲なんでしょうか。

 とくにニューイヤーコンサートのきらびやかな楽友協会で、ウィーンフィルの演奏する美しく青きドナウは絶品です。一度ニューイヤーコンサートを直に聴いてみたいものです。

 私は映画音楽の中で一番好きな音楽&シーンをあげろと言われたら、この”美しく青きドナウ”をあげるかもしれません。「2001年宇宙の旅」で、建造中の宇宙ステーションがワルツを踊るように回っているシーンに、この”美しく青きドナウ”が流れるのです。なんて素敵な映像なんでしょうか。宇宙とワルツを組み合わせることを思いついたキューブリックは凄いです。

 話は、テレビのニューイヤーコンサート中の”美しく青きドナウ”の話題に戻りますが、演奏が始まった途端、映像が「ドナウ川のシーン」とか「古い建物のシーン」になったのです。これではいつもの名曲アルバルと変わらないではないですか。ワンパターンすぎます。

 もっと、演奏者を映してほしいです。

蛇足:この”美しく青きドナウ”のドイツ語原題には「美しく」という記述もしっかり書かれていますが、最近では英語表記から来ると思われる、「青きドナウ 」と読む人も多くなってきました。せっかく日本では原題に忠実な「美しく青きドナウ」という呼び方が普及していたのですから、できるだけそう読むべきと思います。単なる「青きドナウ」と「美しく青き・・」では印象が結構違いませんか?

蛇足2:ちなみに「美しき青き(碧き)ドナウ」という表記もあります。おそらく正確に書くと、「美しき、碧きドナウ」が正解だと思います。こちらの方が、原題に忠実だと思います。すなわち、「”美しい&碧い”のドナウ」ではなくて、「美しい! 碧いドナウ(の辺にて)」って表現です。あくまでも私の感想ですが。

余談:2001年宇宙の旅の音楽と言ったら、なんと言っても「ツァラトゥストラ・・の冒頭」です。私はあのティンパニーがてっきり2拍子だとばかり思っていたのです。3拍子だと知ったときには、ショックでした。だって、ずっと「ダン・ドン、ダン・ドン、ダン・ドン」だと思っていたのが、「ダン・ドン・ダン、ドン・ダン、ドン」って歌わないのいけないのですから。何だ!「ドン・ダン・ドン」って!?

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