少し前にも書きましたが、ELPレーザーターンテーブルで再生したレコードの音は、私のこれまでの演奏家の価値観をガラリと変えてしまいました。

 オイストラフ(だけに限りませんが)の事を、私は単なる昔の巨匠の一人くらいに感じていました。その音も、演奏も、ちょっと古くさく感じていたのです。

 ところがELPレーザーターンテーブルで再生した当時のレコードの音は、まるで目の前で演奏しているかのような、リアルさと凄まじさを感じるのです。

 それでオイストラフ演奏のベートーヴェン「春」ソナタのレコード(同録音)を何枚か購入したのですが、ELPレーザーターンテーブルで再生すると、それぞれの盤の音の違いが幸か不幸か明確に判ってしまいます。

 それで「最上の音は?」と求めている内に、CDやSACDなども含めて、同じ録音の物を20枚近くも購入してしまいました(お客さまにあげた物もあるので、手元に全て残っているわけではありませんが)。

 そのくらいELPレーザーターンテーブルの再生能力は高いです。

 それ以上に、オイストラフの演奏の凄さが、本当の意味で見えてきます。もちろんそれはオイストラフだけに限りません。コーガンも、デュプレも、カザルスも・・・。

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