先日、楽器の音質にもオーディオ(CDなど)の音にも詳しくて、敏感なお客様と、チェロのシュタルケルの演奏の音質の話をしました。
その流れから、ビルスマ演奏の「バッハ無伴奏6番」の音の話になったのです。ビルスマ演奏の6番は、小さなピッコロチェロを使っての演奏です。一般的には、甲高い弦の音のイメージだと思うのですが、私は「ELPレーザーターンテーブルで再生した音は、ちゃんと楽器の低い音の響きも豊かに聞こえますよ」と説明しました。
それで、通常の針式のレコードプレーヤーで再生した音と、CDの音と、ELPレーザーターンテーブルの音とを比べて、その印象が結構変わるということを確認しました。
そのお客様も、「私もビルスマのCDを持っていますが、今までの印象とは結構違っていて驚いています」みたいな感想を述べられました。
私が、何を言いたいのかというと、「中途半端な音質で演奏者の演奏を聴いて、それで評価したり、感想を感じるのは勿体なくはないですか?」という事なのです。良い装置で聴くことで、もっと素晴らしい価値観を感じることができるからです。
同じ事は、楽器にも言えます。
良い楽器(または弓)を購入してみてください。自分の演奏の価値観が変わりますから。
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