これまでに何人ものお客様から、「知人が自分の弓と同じ製作の弓を持っていたので弾かせてもらったら、フニャフニャで驚きました。同じ製作者の弓でも、全然違うのですね」、という内容の感想を頂いたことがあります。
その通りです。
同じ製作者の同じグレードの弓でも、性能は全く違うのです。
これはなぜかというと、弓の性能は木材の品質に大きく左右されるからです。もちろん、製作者は皆「自分は最高の木材しか使っていない」と主張します。
しかし現実、弓の性能ばらつきはとても大きいのです。そのくらい、弓竿の木材の品質はとてもシビアなのです。見た目だけでは性能を完璧に判断する事はできません。まして、製作前の板状の木材から性能を完璧に読み取ることは弓製作にも不可能なのです。場合によっては、切り出した3cm隣の木材は性能が低いかもしれないのです。
すなわち、弓の性能とは製作者によって決まりません。「仕入れ者の能力」によってのみ、決まるのです。
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