ほんの少し前にヴァイオリン弓を購入された方が、ありがたいことに今度はお子さん(と言っても大人ですが)の弓を購入するため、またいらしてくださりました。

 そこで、購入してくださった弓を実際に使っての感想を述べられたのですが、先生から「音が良くなった」とのお言葉を頂いたそうです。

 これは私が常々主張している事です。すなわち、理にかなった道具(弓)で、理にかなった運動をするこで、即、理にかなった結果に繋がる(出る)という事です。

注:演奏が上手になるという意味ではありません(最下に補足あり)。

 良い音とは、長年の厳しい練習の積み重ねでしか出ないと思い込んでいる人がとても多いのですが、ちょっと違うのです。

 理を追求すれば、演奏の手前側に存在するのです。

 例えば、野球のルールを完璧に覚えて、高度なプレー(戦術)を実行するよりも、「速く投げる」、「強く打つ」、「速く走る」という「運動」の方が「プレー」の手前に存在して、しかし重要な要素なのです。 

 演奏も、基本的にはスポーツと原理は同じなのです。

 

補足:音響的に良い音が出るということは、良い音程にも繋がります。というのは、音程とは音の中に含まれている凹みみたいなものだからです。だから良い音が出ていると、音程のツボが見えやすくなるのです。

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