この王貞治氏のバッティング解説動画で、「練習では極端なくらいのダウンスイングを反復練習しなければ、実践ではレベルスイングできない」という内容の説明がありました。

 

 あの王貞治でさえ、自分の行動(癖)を修正するのは難しいことなのです。だから練習においては、極端なくらいの矯正を行うのです。

 これは弦楽器演奏にも通じます。

 例えば「全弓を使ってのボウイング」とか、「大きな圧力をかけて、朗々とした音を出して」とか、または「駒寄りを弾いて」とかのアドバイスをすると、「そういう演奏は求めていない」みたいな、言葉じりだけで判断して、拒絶してしまう方が多いのです。

 しかしそれは、上記の王貞治氏の言葉と同じように、「練習で極端なくらいの矯正を行わないと、なかなか実践で自分が理想的な運動はできませんよ」という事なのです。

 多くの方は、自分の行動は、自分の頭でコントロール出来ていると自負しています。しかし、あの王貞治氏でさえ「難しい」と言っているのです。自分を疑う眼が必要であり、自分を客観視する眼が必要なのです。 

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